今回は原子説の化学的証明になった定比例の法則についてお話していきます
前回お話した質量保存の法則と対を成して原子説の証明となっている定比例の法則を
知ることで、原子の挙動の根本を知ることができます
今回は、よく使用する原子について、学習の始めに役立つようにお話していきます
定比例の法則も提唱したのはフランスの化学者の方でした
その方は、ブルーストという方で、実験室で合成した炭酸銅と、
天然鉱物の孔雀石の組成を分析して、その組成が一緒であることを発見しました
これを発見したことで、定比例の法則というものを提唱しました
その他にも、2種類のスズの酸化物や、鉄の硫化物が常に一定の質量割合で存在していて、
元素を含んでいるということも示すことで、定比例の法則の証明を行いました
この結果から、ブルーストさんは、
元素は、常に一定の決められた質量比で結合して、化合物を構成しているということを提唱しました
例えば、そこら中にある水分子は、水素原子と酸素原子からなっていて、
どこのどんな場所から採取した水であっても、その分子内の元素組成は、
水素原子が2つ、酸素原子が1つからなる分子で、
この質量比が1:8にどんなものでも測定することができる
したがって、水素だけが多量にあっても酸素の量が完全反応するために必要な量存在しなかった場合、
酸素量が律速元素となって、酸素を消費し終わったあとは、残った水素が水分子を作り出すことはありません
現代では、当たり前とされているこの考えを提唱し、証明したのがブルーストさんとなります
今回は、原子説の証明の片翼を担った、定比例の法則についてお話していきました
今では当たり前とされてる化学反応で得られる分子は、決まっていて、
反応物がいくら偏って過剰にあったとしても平衡状態を崩したり、
分子自体を変更することはできないといった考え方を、
初めて提唱した考え方になります
今後の化学を勧めていく中で、中心の考え方になるので、
少しでも勉強を始めた方の役に立てていたら嬉しいです
今回もありがとうございました
次回もよろしくお願いいたします