今回は、吸光光度法の一般的な手法についていくつか紹介していきます
多くの場合に使用している方法について学ぶことができると思います
呈色試料とは、吸光光度分析をするために、特定の吸収体を示すように
前処理するとき使用する試薬です
それぞれの金属イオンや、有機化合物によって、適正な呈色試薬があり、
選定する必要があるものです
呈色試料は、呈色試料自身が光等に対して、安定で、目的の金属イオンや
有機化合物と素早く反応して、発色すること、
呈色試料と金属イオンや、有機化合物とが反応して発色している色を、
分離して確認ができることが重要です
最近では、自分が測定したい金属や、有機化合物だけと発色したり、
反応した物質が、モル吸光係数が極端に大きくなる呈色試料が欲しがられています
次に、開発が進んで作られた、クラウンエーテル系色素とポリフィリン系の色素を
紹介していきます
・クラウンエーテル誘導体
クラウンエーテル系の呈色試料は、アルカリ金属や、アルカリ土類金属イオンを
高感度の吸光光度分析を行うことができます
クラウンエーテル系の呈色試料が開発される前までは、
アルカリ金属やアルカリ土類金属を吸光光度分析をするために
使用できる呈色試料がありませんでした
しかし、クラウンエーテル系の呈色色素が開発されたことで、
これらの金属に特異的に錯体を作ることによって、
呈色試料として発売されています
・水溶性ポルフィリン
ポルフィリン色素は、金属イオンのモル吸光係数が非常に大きく発色する色素で、
水溶性ポルフィリン色素が開発されたことによって、極微量の金属イオンの定量分析を行えるようになりました
水溶性ポルフィリンは、波長が400〜500 nmに対して、大きなモル吸光係数を持っています
この性質を利用して極微量の金属イオンの定量分析が行えるようになりました
反応が、極微量での触媒の添加によって、反応が早くなるとき、一般には、反応速度を測定することで、
触媒の濃度を定量することができます
反応速度を求めるために、反応物や反応性生物の濃度変化を追っていきますが、
実際の分析では、反応時間を一定として、反応性生物の濃度と触媒の添加量の相関を求める方法と、
反応生成物が一定の濃度になるまでにかかった時間と触媒濃度の相関から求める方法があります
今回は、吸光光度分析の吸収スペクトルについてお話していきました
呈色試料や、それらの吸収スペクトルの違いによって濃度分析をしやすくする等
少しでもイメージできる内容であれば嬉しいです
今回もありがとうございました
次回もよろしくお願いいたします