今回は、原子中の電子についてお話していきます
原子を示している周期表は、その原子番号の大きな順番で並んでいます
この原子番号は、陽子の数と連動しているため、
原子が電荷を帯びていない前提とすると、電子の数の最大順に並んでいるとも言えます
原子の原子核と核内の陽子の数が、原子のもつ化学的特性を決めている大きな要因となります
そして、化学反応を起こす時、その殆どは、電子の状態で起こります
電子自体は、−1の電荷を持っていて、全ての化学種の電荷は、陽子の数に対し、
電子の数によって決まります
イオンの形状を取っている元素である場合、
リチウムイオンのときは、イオンでは+1の電荷を持っていて、
これは、3個の陽子と2個の電子からなっているため、
+1ということになります
電子は、負電荷に加え、スピンという2つの内部自由度を持っています
電子の自由度は、右回りと左回りの自転で、
それぞれは、上方向と下方向の各運動量が生じます
電子は、原子内の一定の空間を占めています
その空間のことを、軌道と呼び、
原子内の軌道は最大2個の電子を含むことができます
スピンは、同一方向のものが入ることはできないため、
右回りと左回りの1つずつが入ることになります
化学において、電子は分子中で原子同士を結びつける
化学結合を生み出すからです
共有結合の時、普通は
原子間に共有される組の電子対からなります
それぞれの電子対には2種類のスピン状態にあります
化学反応を起こす分子は、この結合が切れて、
新しい結合ができます
このときの反応物と反応性生物の分子の間で、再編する必要があります
この再編がうまくいきやすいすなわち、反応性が高く
反応速度が早いということになります
最後に
今回は、分子内の電子についてお話していきました
化学構造と化学反応において、電子の動きは重要であるため、
電子について、詳しくなるほど化学がわかりやすくなっていくと思います
少しでも取っ掛かりになっていただけていたら嬉しいです
今回もありがとうございました
次回もよろしくお願いいたします